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本日は給料勘定について書きたいと思います。
給料とは役員や本社と営業所の職員、
工場の事務職員などの給与のことをいいます。
給料の支払いをしたら次のような仕訳をします。
(例)給料5,000円を現金で支払った。
(借) | 給 料 | 5,000 | (貸) | 現 金 | 5,000 | ||||||
賃 金 | |
現 金 5,000 |
現 金 | |
○○○ ××× | 給 料 5,000 |
賃金勘定と同じですね!
この給料勘定を次のような図にすることもあります。
現 金 5,000 |
工業簿記で大切なのは仕訳だけを覚えることではありません。
T字勘定に記入することや図に描くことが大切です。
必ず自分で紙に書いてください。
さて、この給料はどのような原価なのかということです。
役員や本社職員の給料は一般的な管理活動を行うためにかかるので、
「一般管理費」と呼ばれます。
本社にいる人の給料は一般管理費だと考えてください。
営業所の職員の給料は製品を販売するためにかかるので、「販売費」と呼ばれます。
営業所にいる人の給料は販売費だと考えてください。
一般管理費と販売費を合わせて「販売費および一般管理費」といいます。
工場は製品を製造するためにあるので、
工場の事務職員の給料は製品を作るための原価ということになります。
しかし、どの製品を作るためにかかる原価なのかは特定できません。
修繕を行ったりしたときと同じように「間接労務費」です。
製造間接費勘定を用いて仕訳をし、製造間接費勘定に記入することになります。
給料も賃金と同じようにその支払いのための計算期間が
1ヶ月の途中から始まり、1ヶ月の途中で終わることが多いので、
(毎月15日までの給料をその月の25日に支払い、
16日以降の給料は翌月に支払うなど会社ごとに決まっているはずです。)
月初に前月分の未払いの給料があり、月末に当月分の未払いの給料があります。
(例)当月の月初から月末まで計算した給料のうち、4,000円が工場の事務職員の給料で
2,000円が販売費、1,000円が一般管理費だった。
(借) | 製造間接費 | 4,000 | (貸) | 給 料 | 7,000 | ||||||
販 売 費 | 2,000 | ||||||||||
一般管理費 | 1,000 | ||||||||||
販売費勘定と一般管理費勘定を分けずに、
販売費および一般管理費勘定を用いることもあります。
(借) | 製造間接費 | 4,000 | (貸) | 給 料 | 7,000 | ||||||
販売費および一般管理費 | 3,000 | ||||||||||
この仕訳をT字勘定に記入します。
給 料 | |
現 金 7,000 |
製造間接費 4,000 販 売 費2,000 一般管理費1,000 |
製造間接費 | |
賃 金 4,000 |
|
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販 売 費 | |
賃 金 2,000 |
|
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一般管理費 | |
賃 金 1,000 |
また、これは次のような図にすることもあります。
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給 料 4,000 |
給 料 2,000 |
|
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給 料 1,000 |
販売費および一般管理費勘定で仕訳した場合も考えてみてくださいね。
給料勘定の借方と貸方の差額を次月繰越としたいと思います。
給 料 | |
現 金 5,000 次月繰越 2,000 |
製造間接費4,000 販売費 2,000 一般管理費1,000 |
製造間接費 | |
給 料 4,000 |
|
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販 売 費 | |
給 料 2,000 |
|
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一般管理費 | |
給 料 1,000 |
また、これは次のような図にすることもあります。
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給 料 4,000 |
給 料 2,000 |
給 料 1,000 |
本日も最後までご覧いただきましてありがとうございます。