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本日は材料勘定の記入について書きたいと思います。
材料の購入をしたら次のような仕訳をすることになります。
(例)材料10,000円を掛けで購入した。
(借) | 材 料 | 10,000 | (貸) | 買掛金 | 10,000 | ||||||
T字勘定に記入されたものを読み取ることができるということが大切になります。
そこで、この取引をT字勘定に記入してみたいと思います。
材 料 | |
買掛金 10,000 |
買掛金 | |
材 料 10,000 |
ここまで大丈夫でしょうか?
もし、仕訳を勘定に転記することができないときは必ずできるようにしてしまいましょう!
そのときにはこちらを見てください!
→→→元帳の記入とT字勘定(1)〜元帳の記入とT字勘定(12)
この材料勘定を次のような図にすることもあります。
買掛金 10,000 |
工業簿記で大切なのは仕訳だけを覚えることではありません。
T字勘定に記入することや図に描くことが大切です。
必ず自分で紙に書いてください。
購入した材料は倉庫に入っていますが、
ある製品を製造するためにこの材料のうちの一部を消費したとします。
倉庫から出すことを庫出(くらだし)といい、
倉庫から出したときに消費したとみなします。
(例)A製品を製造するために材料5,000円を庫出した。
(借) | 仕掛品 | 5,000 | (貸) | 材 料 | 5,000 | ||||||
どの製品を作るために材料を消費したのかがわかる場合には仕掛品勘定を用います。
ここでは「A製品を製造するために」と書いてあるので、仕掛品勘定にしたのです。
この仕訳をT字勘定に記入します。
材 料 | |
買掛金 10,000 | 仕掛品 5,000 |
仕掛品 | |
材 料 5,000 |
また、これは次のような図にすることもあります。
買掛金 10,000 |
|
材 料 5,000 |
(例)修繕のために材料3,000円を庫出した。
(借) | 製造間接費 | 3,000 | (貸) | 材 料 | 3,000 | ||||||
どの製品を作るために材料を消費したのかがわからない場合には 製造間接費勘定を用います。
ここでは「修繕のために」と書いてあるので、
どの製品を作るためなのかがわかりません。
そこで、製造間接費勘定にしたのです。
この仕訳をT字勘定に記入します。
材 料 | |
買掛金 10,000 | 仕 掛 品 5,000 製造間接費3,000 |
仕掛品 | |
材 料 5,000 |
製造間接費 | |
材 料 3,000 |
また、これは次のような図にすることもあります。
買掛金 10,000 |
|
材 料 5,000 |
材 料 3,000 |
残った材料は次月に繰り越されます。
※工業簿記では原価計算が1ヶ月ごとなので、
勘定の記入が1ヶ月ごとに繰り越されることが多いのです。
材 料 | |
買掛金 10,000 | 仕 掛 品 5,000 製造間接費3,000 次月繰越 2,000 |
仕掛品 | |
材 料 5,000 |
製造間接費 | |
材 料 3,000 |
また、これは次のような図にすることもあります。
買掛金 10,000 |
|
材 料 5,000 |
材 料 3,000 |
本日も最後までご覧いただきましてありがとうございます。