
本日もご訪問いただきましてありがとうございます。
前回の材料費と加工費は次のように
仕掛品勘定を二つに分けて図であらわすことができます。
7枚 |
|
|
6枚 |
|
|
実はこの図は描く手順がありまして、
問題の形にしてみてから
図を描く手順を説明していきたいと思います。
問題は次のようなものになります。
タイルの色塗り作業を行っている当工場の完成品数量は5枚、
月末仕掛品数量は2枚(進捗度50%)であった。
当月に当工場では直接材料費が1,400円、加工費が600円かかっている。
材料の投入は始点で行っている。
(この部分は必ずチェックします!)
これを図にあらわしながら考えてみましょう!
まず、わかっているところから図にあらわしていきます。
|
|
|
|
この図で加工費の月末仕掛品の完成品換算量が
2枚×50%(または0.5)=1枚と計算されます。
次に、当月の完成品の数量と月末仕掛品の換算量を合計して
図の左側に記入します。
そして、図の借方に記入されている金額(つまり当月に発生した原価)を
図の左に書かれた数量でわり算します。
すると、1枚あたりの単価が計算できますので、
その1枚あたりの単価を月末仕掛品の金額にかけ算してください!
その後で、直接材料費と加工費で別々に完成品原価を求めます。
完成品原価=当月に発生した原価−月末仕掛品原価
のようにひき算で求めましょう!
このひき算で求めることが大変重要です!
7枚 |
|
|
6枚 |
|
|
「材料の投入は始点で行っている」ということが書いてありました。
実は材料の投入にはこの他に
「加工の進行に応じて順次投入する」
などと書かれていることもあります。
「加工の進行に応じて順次投入する」場合には
直接材料費の計算は加工費と同じように
月末仕掛品の進捗度を
加味しなければなりません。
本日も「簿記2級 工業簿記の考え方」をご覧いただきまして
ありがとうございます。