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今回は総合原価計算の種類についての説明です。
総合原価計算の種類は
1種類の製品を製造するのか2種類以上の製品を製造するのか という観点から
単純総合原価計算
組別総合原価計算
等級別総合原価計算
という3つの原価計算に分類されます。
また、部門別の計算を行うかどうかの観点から
単一工程総合原価計算
工程別総合原価計算
という2つの原価計算に分類されます。
「単純」という言葉がでてきますが、 この「単純」という言葉は個別原価計算とは使い方が異なります。
単純個別原価計算
部門別個別原価計算
という2つの原価計算に分類されました。
この個別原価計算では「単純」という言葉は
「部門別計算を行わない」という意味で用いられています。
ところが、総合原価計算では「単純」という言葉は
「たった1種類の製品を製造する」という意味で用いられています。
同じ言葉が個別原価計算と総合原価計算では異なる意味になっています。
また、総合原価計算では「工程」という言葉が出てきます。
この「工程」という言葉は「部門」のことです。
総合原価計算では「部門」のことを工程と呼ぶのが普通です。
総合原価計算ではこれ以外にまだ分類がありますが、
それは1級で勉強する内容だと考えてください。
総合原価計算の2級での出題範囲を踏まえた分類は
単一工程単純総合原価計算
工程別単純総合原価計算
単一工程組別総合原価計算
工程別組別総合原価計算
単一工程等級別総合原価計算
工程別等級別総合原価計算
となります。
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