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本日は製造間接費の予定配賦と原価計算表についてです。
次のように原価が集計されていました。
甲製品 | 乙製品 | 合 計 |
直接材料費 | 740,000 | 650,000 | 1,390,000 |
直接労務費 | 400,000 | 360,000 | 760,000 |
製造間接費 |
合 計 |
このときの製造間接費の予定配賦の計算をしてみたいと思います。
なお、直接作業時間を配賦基準とします。
(資料)
a年間の予定直接作業時間は96,000直接作業時間である。
b年間の製造間接費予算は、次のとおりである。
10,752,000円
c1月の実際直接作業時間は、次のとおりである。
実際直接作業時間・・・・・7,600直接作業時間
(内訳 A製品 4,000直接作業時間 B製品 3,600直接作業時間)
d1月の製造間接費実際発生額は924,000円だった。
【考え方】
予定配賦率 10,752,000円÷96,000時間=112円/時間
A製品の予定配賦額 112円/時間×4,000時間=448,000円
B製品の予定配賦額 112円/時間×3,600時間=403,200円
A製品とB製品の予定配賦額をそれぞれ製品別原価計算表に記入してみます。
甲製品 | 乙製品 | 合 計 |
直接材料費 | 740,000 | 650,000 | 1,390,000 |
直接労務費 | 400,000 | 360,000 | 760,000 |
製造間接費 | 448,000 | 403,200 | 851,200 |
合 計 | 1,588,000 | 1,413,200 | 3,001,200 |
合計の金額が製造原価となります。
A製品の製造原価 1,588,000円
B製品の製造原価 1,413,200円
【重要ポイント】
予定配賦額を求める問題と製造原価を求める問題では
解答がまったく異なります!
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