いつも「簿記2級 工業簿記の考え方」を応援していただいてありがとうございます。
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「簿記2級 工業簿記の考え方」を読んでいただきたい
と思っています。
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たちばなん の 「簿記2級 工業簿記の考え方」を
ご紹介ください!
本日は基準操業度を用いた製造間接費の予定配賦の計算例についてです。
札幌工場では、製造間接費を予定配賦している。次の資料に基づき、基準操業度とし
て、(1)実際的生産能力を選択する場合、(2)平均操業度を選択する場合、(3)
期待実際操業度を選択する場合のそれぞれについて、予定配賦率、1月における予定
配賦額と配賦差異を求めなさい。なお、配賦差異について、借方差異であれば(借)、
貸方差異であれば(貸)と記入すること。
(資料)
a札幌工場の年間ベースの実際的生産能力、平均操業度、期待実際操業度はそれぞれ
96,000直接作業時間、86,400直接作業時間、76,800直接作業時間である。
b札幌工場の年間の製造間接費予算は、各操業水準に対して、次のとおりである。
96,000直接作業時間のとき・・・10,752,000円
86,400直接作業時間のとき・・・10,368,000円
76,800直接作業時間のとき・・・・9,984,000円
c札幌工場の1月の実績は、次のとおりである。
実際直接作業時間・・・・・7,600直接作業時間
製造間接費実際発生額・・・924,000円
【解き方】
●年間の製造間接費予算を各直接作業時間で割って予定配賦率を求めます。
●予定配賦率に実際直接作業時間を掛けて予定配賦額を求めます。
●借方差異とか貸方差異とかという言い方は
製造間接費勘定を作ってみたときに
借方が大きいか貸方が大きいかをあらわします。
次回この製造間接費勘定の記入を考えてみたいと思います。
実際発生額から予定配賦額を引き算して
プラスだったら借方差異、
マイナスだったら貸方差異
となります。
なぜならば、製造間接費勘定の借方に実際発生額を記入し、
貸方に予定配賦額を記入するからです。
※テキストによっては、予定配賦額から実際発生額を引き算して
マイナスだったら借方差異、プラスだったら貸方差異と書いてあるものも
あります。
実際に検定試験に出題されたときに、もし計算式が与えられていると
実際発生額−予定配賦率
でかかれている可能性が高いと思いますので、上記の書き方にしました。
要は借方差異なのか貸方差異なのかが判断できればいいので、
お持ちのテキストなどに合わせてください!
(1)実際的生産能力を選択する場合
予定配賦率 10,752,000円÷96,000時間=112円/時間
1月における予定配賦額 112円/時間×7,600時間=851,200円
配賦差異=実際発生額−予定配賦額
=924,000円−851,200円
=72,800円
(2)平均操業度を選択する場合
予定配賦率 10,368,000円÷86,400時間=120円/時間
1月における予定配賦額 120円/時間×7,600時間=912,000円
配賦差異=実際発生額−予定配賦額
=924,000円−912,000円
=12,000円
(3)期待実際操業度を選択する場合
予定配賦率 9,984,000円÷76,800時間=130円/時間
1月における予定配賦額 130円/時間×7,600時間=988,000円
配賦差異=実際発生額−予定配賦額
=924,000円−988,000円
=−64,000円
【解答】
(1)実際的生産能力を選択する場合
予定配賦率・・・・・・・・・112円/時間
1月における予定配賦額・・・851,200円
1月における配賦差異・・・・・72,800円(借)
(2)平均操業度を選択する場合
予定配賦率・・・・・・・・・120円/時間
1月における予定配賦額・・・912,000円
1月における配賦差異・・・・・12,000円(借)
(3)期待実際操業度を選択する場合
予定配賦率・・・・・・・・・130円/時間
1月における予定配賦額・・・988,000円
1月における配賦差異・・・・・64,000円(貸)
本日も「簿記2級 工業簿記の考え方」をご覧いただきましてありがとうございます。
神戸のヒロシです。
グーッと読み易く
トッツキ安い画面に変身していますねぇ。
さすがに簿記だけに、
画面構成も「キッチリ」
イイ感じがでているブログです。
文字数は結構多いのに
以外とシンプルさを感じさせるのは、
配色の効果かなあ。
今後もお互い
ガッバッテ行きたいですね。
久しぶりに、
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また来ますね。
お世辞でもうれしいです。
ちょっと読みにくいので
少しずつ変えています。
「少しずつ」ですが・・・