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本日は製造間接費の予定配賦についてです。
前回までの話はすべて実際配賦を前提に書いてきました。
ところが実際配賦には欠点があるのです。
実際配賦の欠点(1)実際配賦は計算が遅くなる
製造間接費の実際発生額を把握することができるのは原価計算期間終了後です。
その後で、製造間接費の実際配賦率を計算し、実際配賦額を把握すると、
どうしても計算が遅くなってしまいます。
製品の原価がいくらなのかを計算するのは、財務諸表を作るだけではなく、
経営管理に必要なデータが欲しいからです。
どんなに正確な計算結果が得られたとしても、
経営管理に役に立たないと困るのです。
実際配賦の欠点(2)実際配賦では単位原価が変動してしまう。
毎月の製品の生産量は同じではありません。
いろいろな原因によって製品の生産量は変わります。
原価の中には、製品の生産量が変わっても毎月同じ金額が発生する固定費というも
のがあります。固定費があるために、原価の発生額は製品の生産量に対して比例的
に増減するわけではないのです。
原価が大きいとか少ないとかの比較ができなくなってしまうと
経営管理には役に立ちません。
そこで、予定配賦という計算が必要になってきます。
簿記2級の工業簿記で出題される問題も予定配賦のものがほとんどです。
本日も「簿記2級 工業簿記の考え方」をご覧いただきましてありがとうございます。



