いつも「簿記2級 工業簿記の考え方」を応援していただいてありがとうございます。
もっともっとたくさんの皆様に
「簿記2級 工業簿記の考え方」を読んでいただきたい
と思っています。
ぜひ、お友達にも
たちばなん の 「簿記2級 工業簿記の考え方」を
ご紹介ください!
今回は内部材料副費の予定配賦の続きです。
(例)小平製作所では、材料の購入のつど、購入代価に引取費用を加算し、さらに、
内部材料副費を購入代価の8%の額で予定配賦し、材料に購入原価に算入して
いる。以下の取引について仕訳を行いなさい。
なお、仕訳にあたっては以下に掲げる勘定科目の中から選択すること。
勘定科目・・・材料 現金 買掛金 内部材料副費 引取費用
取引:買入部品を100個、単価10,000円で掛買いした。当社工場までの運賃
50,000円は当社が負担することになっている。当社はこれを現金で支払
った。
(仕訳)
(借) | 材 料 | 1,130,000 | (貸) | 買 掛 金 | 1,000,000 | ||||||
現 金 | 50,000 | ||||||||||
内部材料副費 | 80,000 | ||||||||||
内部材料副費の計算は 1,000,000×8%=80,000 となります。
本日も「簿記2級 工業簿記の考え方」をご覧いただきましてありがとうございます。
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【質問】
「材料副費」の仕訳のとき、
@「購入原価に算入する」(上掲例題)場合と、
A「購入原価に算入しない」場合があります。
Aの場合、「材料副費」→「費用」として納得できるのですが、@の場合、「材料副費」→「仮の負債」として捉えるべきなのでしょうか。
いつもご覧いただいてありがとうございます。
工業簿記で、材料費・労務費・経費というのは製造原価の分類です。
「費」という感じが使われていますので、
誤解されやすいのですが、
製造原価は「資産」です。
けっして「費用」ではありません!
商業簿記でも「費」という漢字を使った資産があると思います。
「製品」は「商品」と同様に、
販売されて初めて「売上原価」という費用になります。
購入代価に加算されない材料副費も間接経費という「製造原価」=「資産」であって、
「費用」ではありません。
「費」という漢字が付いていて、
初めに借方に書くために
費用だと思ってしまいますが、
あくまでも「費」という漢字が付いている「資産」です!
また、工業簿記では「予定」の金額を記録しておくときに、
貸方側に数字を書きます。
後で「実際」の金額が分かったときに借方に記入することによって
差額を把握できるからです。
内部材料副費を購入代価に加算する場合には、
通常、予定額を加算します。
なぜならば、
内部材料副費の実際額を計算するのに時間がかかりすぎるからです。
時間がかかりすぎると経営管理には役に立ちません。
内部材料副費勘定の貸方に先に記入するのは、
あくまでもタイミングの問題であって、
負債だからではないのです。
内部材料副費勘定だけを見ると貸方が大きくなって見えますが、
その分、材料という資産の勘定の借方が大きくなっていますので、
トータルでは貸方だけが大きくなることはありません。
どのように説明を書こうかと迷ってしまいました。
というのは、このあたりの話は説明する相手によって説明の方法が異なります。
後から「そうだったのか!」と思うことも多いのです。
工業簿記で出てくる勘定を費用と負債の勘定で考えていると
「思考の迷路」に迷い込んでしまうことがよくありますので、
上のような説明を書きました。
まだ、疑問が解決できないかもしれません。
あるいは他に疑問が出てくるかもしれません。
そのときにはココに書き込むか
左の方にある「お問い合わせ」というところから
ご質問ください。
確かに商業簿記でも開業【費】→繰延【資産】ですね。どうやら、勘定の内容を考えずに機械的に振り分ける悪癖があるようです。
あと、「工業簿記では「予定」の金額を記録しておくときに、貸方側に数字を書きます・・・」の部分は今後の概念整理に役立ちます。
一人で勉強していると、思い込みから抜け出せなくなって足踏みすることが多くて・・・。
どうもありがとうございました。
工業簿記はしばらく経ってから
「そうだったのか!」
と気が付くことがよくあります。
あまり気にしないでどんどん先に進んでください。
問題はたくさんこなしていくことをオススメします。
頑張りましょう!
ずっとずっとこの資産なのか費用なのかを考えていました。
上司に聞いたら材料は3級でいう商品か仕入れだと言われたんですが、、。
資産でいいんですね!
やっとやっとすっきりしました。