いつも「簿記2級 工業簿記の考え方」を応援していただいてありがとうございます。
もっともっとたくさんの皆様に
「簿記2級 工業簿記の考え方」を読んでいただきたい
と思っています。
ぜひ、お友達にも
たちばなん の 「簿記2級 工業簿記の考え方」を
ご紹介ください!
完成している製品の原価は製品勘定に振り替えられ、
仕掛中(未完成)の製品の原価はそのまま仕掛品勘定で次月に繰り越されます。
甲製品 | 乙製品 | 合 計 |
直接材料費 | 6,000 | 7,000 | 13,000 |
直接労務費 | 9,000 | 8,000 | 17,000 |
外注加工賃 | 2,000 | ─ | 2,000 |
製造間接費 | 7,000 | 5,000 | 12,000 |
合 計 | 24,000 | 20,000 | 44,000 |
備 考 | 完 成 | 仕掛中 |
赤で書いた備考のところを見てください。
ちょっと注意をしてもらおうと思って色を変えました。
備考と書かれていると、なんとなく付けたしのような気になってしまいますが、
ここは大切です。
なぜならば、その製品が完成したのかどうなのかが書いてあるのですから。
仕掛中となっていれば、月末仕掛品として仕掛品勘定貸方に記入されるはずですし、
完成となっていれば、仕掛品勘定貸方と製品勘定借方に記入されるわけです。
完成していない場合には、仕掛中ではなく未完成と書いてあるかもしれません。
完成した製品について、次のように仕訳を行います。
(借) | 製 品 | 24,000 | (貸) | 仕掛品 | 24,000 | ||||||
この仕訳を勘定に記入してみると次のようになります。
仕掛品 | |
材 料 13,000 賃 金 17,000 買掛金 2,000 製造間接費 . 12,000 |
製 品 24,000 |
製 品 | |
仕掛品 24,000 |
|
※話を簡単にするために前月から繰り越された製品はないものとして
製品勘定に記入しています。
また、仕掛品勘定の貸方には月末に次月に繰り越す仕掛中の製品の金額が入ります。
仕掛品 | |
材 料 13,000 賃 金 17,000 買掛金 2,000 製造間接費 . 12,000 |
製 品 24,000 次月繰越 20,000 |
工業簿記では相手勘定科目ではなく、その金額が何を示すのかを書いてあることも
多いようです。
仕掛品 | |
直接材料費 . 13,000 直接労務費 . 17,000 直接経費2,000 製造間接費 . 12,000 |
完成品原価 . 24,000 月末仕掛品原価 20,000 |
製 品 | |
完成品原価 . 24,000 |
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また、これは次のような図にすることもあります。
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|
完成品原価 . 24,000 |
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